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望遠レンズの利点と欠点

望遠レンズと写真計測 

望遠レンズとは35mmフィルム換算で焦点距離が50mm以上のものを指します。ズームレンズの場合は、広角側(ワイド)が50mm以上のものを望遠レンズと呼ぶことが多いようですが、ここでは望遠側(テレ)が50mm以上であり、撮影時に50mm以上の焦点距離で撮影されている場合には、望遠レンズで撮影したこととします。

望遠レンズを用いた写真計測はあまり行われていません。人工衛星からの撮影のような特殊な例を除いて、一般的には広角レンズが用いられます。航空写真を用いたいわゆる空中写真測量でも、地上から撮影するいわゆる近接写真測量でも、(35mmフィルム換算で)30mm以下のレンズを用いて撮影することが多いです。

なぜ写真計測で望遠レンズがあまり用いられないのか、望遠レンズの利点と欠点をまとめて整理したうえでその理由を述べます。さらに、3次元遠方写真計測法では、どのようにして望遠レンズの欠点を克服しているのかを解説します。

望遠レンズの利点

  • 倍率が高くなり、拡大して見ることができる
  • 中心投影歪みが小さい写真を撮影することができる
  • 前景と背景の大きさの差が小さくなる
  • 背景をぼかした印象的な写真を撮影できる
  • 歪曲収差が小さい

望遠レンズの欠点

  • 一度に撮影できる範囲が小さくなるので、大きな対象を撮影する場合は何枚も撮影する必要がある
  • 奥行き感が損なわれる
  • 背景がぼけやすい(被写界深度が浅い)
  • レンズが大きくて重い
  • 手ブレしやすい
  • レンズが暗い(入射光の量が少ない)
  • 色収差が大きい

(望遠レンズと被写界深度に続く)

 

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